数学月間の会

数学月間の呼びかけ

数学月間へのご協力のお願い

日本数学協会: 会長 上野健爾

       ホームページ:http://www.sugaku-bunka.org

                       事務局:Tel:048-858-3941  Fax:048-851-2134
                       E-mail:sugaku@fa2.so-net.ne.jp
 


  日本数学協会は、7月22日〜8月22日を数学月間とすることを提唱しております。(22/7 ≒π, 22/8 ≒ e に基づき、8/8 (ソロバンの日) を含みます。)


 数学は種々の分野の基礎として社会活動を支えています。それだけでなく、数学を学び考えることは楽しく、また数学の多くの理論は美しさを兼ね備えています。数学の持つ、こうした多様な側面を知ることは、受験のため数学の勉強を強いられていると考えがちな子どもたちの数学学習の原動力ともなります。また、数学に無関心なばかりでなく、ときには数学を無用と考える日本の風潮に対して、社会活動の多くの部分を数学が支えていることを広く知らせることは大切なことと考えます。

 既に、学校での数学の授業に対しては、出前授業や種々の教育プログラムで多くの方々が学校と連携され活動されていますが、社会に向けての数学のアピールはまだまだほど遠いのが現状です。米国では「数学強調月間」英国では「ミレニアム数学プロジェクト」などが実施され、社会に向けて数学の重要性や面白さがアピールされています。日本でも我が国の実情にあわせた取り組みが必要と考えます。「数学月間」が社会における数学の重要な役割や、数学を学び考えることの楽しさを伝える役割を果たすことを期待しています。

  こうした活動は数学や数学教育に関係する多くの学協会が手を結んで様々な催しを行うことによって大きな効果があがると考えられます。貴学会(貴協会)の活動の一つに「数学月間」としての活動を加えて頂ければ大変意義深いものになると考え、このお手紙をお送りしています。

  また、こうした活動を効果的に行うためには、実施されるイベントを広く宣伝する機能をもったセンターがいずれ必要になろうかと考えています。現在、日本数学協会では「数学月間の会」(SGK)が作られ、「数学月間」に関する情報をSGK通信として随時発信しています。イベント等の情報をSGK世話人(谷克彦tani@rdc.ricoh.co.jp, FAX:045-590-1903 )までお知らせいただければSGK通信で公開宣伝させていただきますので、よろしくお願いします。


  このお手紙は以下の学協会にお送りしています。お近くの学協会へもご連絡いただければ大変有難く存じます。
0

SGK通信2007-02(数学月間情報)

2007年米国MAMのテーマが決まりました(2007.1.6): 「数学と脳」です.

米国数学会AMS,米国統計学協会ASA,米国数学協会MAA,産業・応用数学会SIAMは,2007年MAM(数学強調月間)のテーマは,”数学と脳”とすると発表.
現代科学で最も刺激的な挑戦の一つは,人間の脳とその機構を完全に理解することだ.数学は,脳の最小要素から全体の脳まで,人間の脳の機構と機能を解き明かす研究で,重要な役割を担う.数学的モデルは,脳細胞,それらの相互作用,それらの機能の理解で,中心的な役割を担い続けている.1963年のノーベル賞は,励起可能な細胞の電気的特性を近似する微分方程式を用いたモデルで,アランロイドホジキンおよびアンドリューハックスレーに授与された.彼らが創り出したモデルは,ヤリイカ巨大軸索中の活動電位の励起と伝播の基礎となるイオンの機構について記述したものだが,単一ニューロン・レベルの脳活動をモデル化する後続の多くの発展に結びついた.

 モデリングとコンピュータシミュレーションは,単細胞から相互作用をする細胞が作る巨大ネットワーク集団までの種々のレベルで,脳機能がどのようなものであるかを理解するために,実験室実験で出来ぬことを補ってきた.理論的モデルやコンピュータモデルは,これらのモデルから導かれる実験と一緒になって,細胞やネットワークのレベルで,大脳皮質の回路,回路の発展や自己組織化を支配する規則,その計算機能の解明に用いられている.

 ネットワークの動的な研究は,細胞やネットワークのレベルで,脳のような巨大な非均一ネットワークに,どのようにして斉一な模様が広範囲に生起するかの解明を助ける.ニューロンネットワーク内に広範に広がる斉一なリズム活動−通常は異なった振る舞いをする機能−は,一般化された“てんかん”やパーキンソン病などの異常の説明を助けるだろう.

 イメージングは脳の活動と形態の情報を集める非侵襲的手法と,機能推論に用いる情報を提供する.
 イメージジング法は,数学とコンピュータツールに大きく依存する.イメージング法が,それぞれ異なる数学的方法を使用している限り,それぞれが一貫性があり意味のあるイメージを形成するために,検出器の生データを結合して処理しなければならない.多くの新規なイメージング法が,脳の特性を研究するのに使用されている.例えば,拡散テンソルMRI(磁気共鳴イメージイング)1)は,脳で白質2)の構造を解析するのに使用される.拡散強調MRIのようなイメージング方法は,非侵襲的に生体組織のミクロ構造を研究する手段を提供し,脳の様々な機能領域の間の解剖学的な関係の解明を可能にしている. これにより,科学者は,異なった脳の領域間の接続性を定量化し,脳のマッピング1)ができる.また,イメージイング自体,数学的,コンピュータ的挑戦でもある.典型的なfMRI(機能的MRI)実験では,1時間あたり1Gバイトかそれ以上の情報を集め,大量のデータを解析するための新しい統計分析手法が必要とされる.

 データの複雑さと取り込み量は,情報処理と解析に新手法の数学ツールを必要としている.数学は,これらの構造と脳の種々領域の機能,これらの領域間の相互作用の理解,モデリング,解析で中心的な役割を演じる.ここで強調した動的系,ネットワークの数学,統計学,イメージングを明瞭にする数学的ツールのさらなる研究は,すべての最前線で,我々に最も近く,我々の解明進歩を助け続けるであろう.
http://mathaware.org/index.htmlより翻訳 by K.Tani)
―――――――――――――――――――――――――――――
(訳注)
1)拡散強調MRIは,脳組織中の水分子の拡散運動にチューニングし,血流のような速い運動には影響されずに,水分子の動きだけを観察する手法.
2)神経線維の多い部位が白質,神経細胞体の部位が灰白質.

ー−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2007年.数学月間(7/22-8/22)標語:「数学と社会の架け橋」です.
0

2006年の数学月間は終了しました。

2006年の数学月間は終了しました。おかげさまで、すべての連携行事を無事に行うことができました。来年もよろしくお願いいたします。

7月22日〜8月22日は数学月間です

2006年度数学月間連携行事一覧

***********************************************************
1.日本大学文理学部 数学科 サマースクール

日時:8月5日(土) 午前10時30分より

場所:日本大学文理学部 オーバルホール(図書館3階)

内容:講演 森 真(日本大学教授)「πのはなし」
      茂手木 公彦(日本大学教授)「可能?それとも不可能?」
   講演終了後、ティータイム

費用:無料

参加資格:参加ご希望の方は、お電話またはe-mailにてお申し込みください。高校生、先生方、社会人の方、どなたでも参加できます。

問い合わせ・申し込み:日本大学文理学部数学教室
           電話 03-5317-9727
           メール info@math.chs.nihon-u.ac.jp

***********************************************************
2.お茶の水女子大学 夏期数学講習会

日時:7月28日(金) 9:00-9:30(受付) 9:30〜16:00(講習会、12:00〜13:30(昼休み))
   7月29日(土) 9:00-9:30(受付) 9:30〜16:00(講習会、12:00〜13:30(昼休み))

場所:お茶の水女子大学理学部3号館7階701号室(受付:理学部3号館7階エレベーター前)
(29日は確定、28日は変更の可能性があります。)
(土曜日は、南門は施錠されております。正門をご利用ください。)
地図はこちらhttp://www.ocha.ac.jp/access/index.html

内容:7月28日 「円、楕円曲線の美と暗号」
   横川 光司 氏(理学博士)お茶の水女子大学理学部教授
   7月29日 「高次元空間は幻か現実か:現代数学の空間像」
   深谷 賢治 氏(理学博士)京都大学大学院理学研究科教授
 詳しくはこちらをご覧くださいhttp://www.ocha.ac.jp/information/20060626.html

費用:受講無料、テキスト代 1,000円

申し込み:原則として次のいずれかにより事前参加登録をお願いします。
1. 事前にテキスト郵送をご希望の方は、テキスト代金千円を郵便払込による方法で、
夏期数学講習会 00100−2−122627、に払い込んでください。事前に、受講票、テキストをお送りします。  
2. 事前にテキスト郵送をご希望にならない方は、 kakikouza@math.ocha.ac.jp  宛に
?氏名、?住所、?勤務先、?テキスト希望の有・無をお知らせください。
メールによる返信を仮受講票とします。(テキストご希望の方には当日、代金を申し受けます。)
なお、何か質問等ありましたら、下記あてにはがきでお問合せ下さい。

〒259−0312 神奈川県足柄下郡湯河原町吉浜1921−147
夏期数学講習会(石塚重子方)  
***********************************************************
3.日本珠算連盟 第十六代名人位決定戦

日時: 平成18年7月23日(日曜日)
場所:パピヨン24ガスホール
      〒812-0044 福岡県福岡市博多区千代1−17−1
      電  話 092-633-2222
   詳しくはこちらをご覧ください
 http://www.syuzan.net/topicnew/0604/16meijin/meijin16.htm
***********************************************************
4.大学受験IRL 高校生の数学を学びなおしてみよう! 〜数列編〜

日時:8月8日(火曜日)午後2時〜4時

場所:大学受験IRL  http://www.irl.co.jp/
     千葉県柏市末広町4-13 関口由蔵ビル4階
       (常磐線・東武野田線柏駅西口徒歩1分)

内容:高校生の数学を学びなおしてみよう! 〜数列編〜
 高校生に「一番苦手な数学の分野は?」と聞くて、一番多く返ってくる
のが数列です。確かに数列にはいろんな考え方が次々と出てきて、すんな
りと理解することは大変難しいところです。
 さて、そんな数列を、大人の皆さんももう一度学びなおしてみませんか。
子供がぶつかる壁を一緒に経験すれば、子供の苦労や悩みを実体験として
共有できるでしょう。これは子育ての観点からみて、とても意義のあるこ
とだと思います。
 一日だけの短期講座ですので、数列の中でも分野を絞らざるをえません
が、その中では大胆にも、数列の中ではやや高度なところでもある、漸化
式を扱ってみようと思います。もちろん、できるかぎり楽しく、わかりや
すくお伝えします。ちょっと難しいところを考える大変さも味わいつつ、
数学の持つ論理やイメージが掴めてくる楽しさをぜひ感じ取って頂きたい
ところです。

費用:無料

申し込み:参加ご希望の方はメールにてご連絡下さい。
           irl@mx1.ttcn.ne.jp

***********************************************************
5.安達太良高原セミナー

日時:平成18年8月5日(土)〜6日(日)

場所:あだたらふれあいセンター(泊)
       福島県二本松市岳温泉二丁目66−2

内容:ピタゴラスからフェルマーまで
       ―― 安達太良山で整数と遊ぼう ――
対 象:高校生から大人まで。
    数学に関心のある方なら年齢を問いません。

定 員:20名程度

参加費:8,000円(1泊3食付)

備考:尚、数学月間初日の7月22日に合せて、第1回セミナーの記録小説である「Mの謎」(幻冬舎ルネッサンス)が発刊され、都内の書店にも並びます。昨秋お送りした書きっぱなしのものを推敲して、少しはスリムにしたつもりです。(後日送付予定)

申込み・問合せ先:日本数学協会福島支部 五輪 教一
(勤務先:県立橘高校  TEL   024-535-3395   
E-mail  gowa.kyoichi@pt43.fks.ed.jp)

***********************************************************
6.数学月間懇談会

日時:平成18年7月22日(土)11:00-11:45(講演)11:45-2:00(懇親会)
※時間を変更いたしましたので、ご注意ください。

場所:シーボニア(星陵会館4F,日比谷高校内)

内容:SGK通信と数学月間の在り方

会費:3000円

参加申し込み:SGK世話人まで
 谷:tani@rdc.ricoh.co.jp

***********************************************************
7.日本数学協会 第4回年次大会

日時:平成18年8月19日(土)13:30〜15:45
   ※17時から懇親会を予定しています。
   平成18年8月20日(日)10:00〜14:05
   ※14:05〜16:05まで実習講習会を予定しています。

場所:東京大学数理科学研究科棟(駒場キャンパス)

内容:会員の研究の発表および講演。詳細は「日本数学協会ニュース」をご覧ください。

会費:会員2000円、非会員4000円
   ただし、高校生以下無料。講習会のみの参加は材料費のみをいただくことになるかもしれません。詳細が決まり次第HPにてご連絡いたします。

参加申し込み:日本数学協会事務局
       048-858-3941
       sugaku@fa2.so-net.ne.jp

***********************************************************
8.スクールIE太秦校  IE数楽まつり

日時:8月6日(日曜日)午後1時〜3時

場所:IEもん(スクールIE太秦校のあだ名です。「いえもん」と呼びます。
     京都市右京区太秦堀ヶ内町30-53
       (京福電車帷子ノ辻駅、大映通りに入って左側にすぐ、徒歩1分)

内容:
小学生から大人まで、楽しく数学の楽しさを体感していただきます。
「手を動かして楽しめる」コーナーが6つ以上、用意してあります。詳しい内容は当日の楽しみにしますが。IEもんで試験的に行った時、拍手が沸きあがるテーマばかりです。特に算数、数学を楽しく、感動する原体験ができるように工夫しています。開催時間内に参加者が興味のあるコーナーに自由に参加できるという形態をとります。イベント的に楽しく、がやがや、わやわやで楽しんでいただきます。

コーナーの例

? 百マス計算…今やIEもん名物。タイムトライアル。大人より早いスーパー小学生。
? 折り紙…「できるだけ大きな」正三角形を折りだす。
? お手軽!異次元体験。あら、あら、異次元出現。
? 恐竜展開図。何からなったでしょうクイズ。
? 面積が増える変な図形。不思議も不思議!
? あなたも作れる年齢当てカード。にわかに、ハンドパワー王。
? ビリヤードの玉パズル。大学生より小学生のヒラメキ?
? 何秒でできますか。 14 x 45 = ?

費用:無料

参加資格:小学生から社会人まで、どなたでも参加できます。

申し込み:学区外より参加ご希望の方はお電話にてご連絡下さい。
     075-873-1435

***********************************************************
9.宝仙学園理数インター 第1回日中友好アルゴゲーム大会

日時:8月5日(土) 13:00〜17:00

場所:宝仙学園「HOSENホール」(地下鉄「中野坂上」駅より徒歩3分)

参加資格:アルゴゲームのできる小学5・6年生
募集人数:100人
参加費:無料

応募方法:インターネット・葉書・ファックスで参加者名・学年・住所・電話番号をお知らせください。

応募先:インターネット http://www.hosen.ed.jp/risu-inter
    電話 03-3371-7109
    FAX  03-3371-7144
  郵送宛先  〒164-8682 東京都中野区中央2−28−3
       宝仙学園中学高等学校共学部理数インター
締めきり:7月20日(木)17時まで
問い合わせ:03-3371-7109
0