数学月間の会

SGK通信(2012-08)上智大学数理科学講演会

上智大学数理科学講演会 「数学と金融〜統計的データ解析の視点から〜」semi120728.pdf

上智大学理工学部情報理工学科/同大学院理工学研究科数学領域
(日本数学協会「数学月間」参加プログラム)

日時:2012 年 7 月 28 日(土)13 : 30-17 : 00
会場:上智大学四谷キャンパス9号館353教室
−プログラム−−
 
13:30-15:00
加滕剛(上智大学理工学部准教授)
世の中を調べるときに活躍する数学
ベクトルと内積を学ぶとき,「これが何の役に立つの?」と思う高校生は多いそうです.行列の固有値と固有ベクトルを学ぶとき,「これが何の役に立つの?」と思う大学生も多いそうです.初 学者にとって数学の視点だけではなかなかピンとこないこれらの概念も,統計的データ解析の視点から眺めると,実社会にしっかりと役に立っていることがわかります.この講演は2番目の講演への入 門編として,犯罪者の心理分析や好みの類似性を活用した相性診断などを例に挙げて,統計的データ 解析において数学が果たす役割をご紹介します.
 
15:30-17:00 
青木義充(株式会社QUICK)
金融データ解析の実践〜リスク計測の実例〜最近,ニュースなどで金融の「リスク」について耳にする機会が増えてきました.「リスク」 は一般的な用語ですから,まったく理解できないという方はいらっしゃらないでしょう.しかし,具体的な内容となると,意外と難しいものではないでしょうか?この講演では,数式を用いて「リスク」 を具体的に定義します.また,統計的データ解析の立場から,基本的な金融データの扱い方をはじめ とし,統計モデルを通じた少し高度なデータの眺め方を紹介します.
 
連絡先:上智大学理工学部情報理工学科筱田健一
(Tel: 03-3238-3466, Email: shinoda@sophia.ac.jp)
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SGK通信(2012-07)数学カフェ関連書籍紹介2件

(1)いまを生きるための教室,美への渇き,角川文庫,(5月25日刊)
 
国語,体育,理科,道徳,数学,英語,社会の章に別れ,エッセイで構成されています.数学は,小林昭七氏の担当です.
定理の本質を理解させるような美しい証明について語られます.新しい概念を持ち込み,本質が捉えられるようになった証明は美しい.
ある定理を証明するために導入した概念が,画期的な数学の発展を導きます.
今まで美しい絵だと思っていたフェルマーの最終定理は,谷山・志村予想というずっと大きい絵の一部に過ぎない・・・
この文庫本のシリーズは,第1巻「死を想え」がすでに刊行されており,数学は野崎昭弘氏が執筆しています.
 
(2)なぜ!こんなに数学は面白いのか.−数学カフェへようこそー
織田孝幸・編著.技術評論社,(7月6日刊)
 
カフェ・デ・サイエンス(武田計測先端知財団)は,もう40回も続いています.専門家と一般の人が普通の言葉(専門用語でなく)で話し合うのが特徴で,何回か参加しましたが,各回興味深いテーマで実施されます.
本になったのは,2006年の数学について行ったシリーズのものです.
 

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SGK通信(2012-06)数学月間懇話会のお知らせ

数学月間懇話会(第8回)s-2012.pdf
 
日時:7月22日(日),14:00-17:00
場所:東大駒場キャンパス,数理科学研究科棟,056号室

(プログラム)

1.14:10〜15:10
「数理化学の探検−化学の中の数学の世界」
細矢治夫(お茶の水女子大,名誉教授)
物理数学というものがあります。もちろん物理数学は化学でも活躍します。
では、化学数学というのは何をどう扱うのでしょうか。

休息(10分)

2.15:20〜16:20
「じゃんけんの必勝法を論じて、あわせて統計的思考に及ぶ」
石黒真木夫(統計数理研究所,名誉教授)
世界は不確実なことだらけです.後出しはできないんです.
だから,確率や統計的思考を正しく学びましょう.

休息(10分)

3.16:30〜17:00
数学月間について意見交換
日・米・英の数学月間は,どのような活動でしょうか.
 
(連絡先)SGK世話人:谷克彦 sgktani@gmail.com
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SGK通信(2012-05)「頭がしびれるテレビ」情報

4月からはじまった「頭がしびれるテレビ」(NHK総合)という数学のシリーズをご覧になった方も多いでしょう.
4月9日の放送は「じゃんけん最強ソフトとランダム性」の興味深い話題でした.
来る7月22日の数学月間懇話会にも,じゃんけんソフト開発を行った
石黒真木夫氏(統計数理研,名誉教授)をお招きして,
じゃんけん必勝法の周辺の統計的手法の話を伺います.ご期待ください.
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2012年の数学月間懇話会は,例年通り7月22日に午後に,東大駒場,数理科学研究科棟でで実施します.
内容スケジュールが決まりしだいSKG通信でアナウンス致します.
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SGK通信(2012-04)日米数学月間物語_片瀬豊

米国MAMの広報に毎年出るプレスレリ−ス(新聞公表)のサンプル(見本)で,本2012年にはMAMの仕組みづくりが述べられている。
数学系大学或いは研究機関が数学月間に参加を表明し,行事の日時場所を公表する。
数学関連4団体からなるJPBM/数学連結戦略会議は2012年のテ−マとして「数学、統計学とデ−タ−洪水」を選んだ。

数学月間MAMは毎年4月に開かれて、数学の公共的理解と評価を上げる様に作り出される。全国数学週間を確立したレ−ガン大統領が宣言を出した年1986年に始まった。MAMの活動は一般的に地区,州、地域のカレッジ、大学学部、公共情報研究機関、学生グル−プ、数学関連の組織や数学同好会によって構成される。

歴史的な流れと社会の現状を眺める時、わが国の数学月間(7/22〜8/22)は
   (1) ゆとり教育改訂のアフタ−ケア−   (2) 社会と数学の連携強化     (3) 数学の社会的評価向上
に着目して行事を展開する事が望ましい。 
数学系大学や研究機関、数学関連団体への伝播を期待致したい。        片瀬豊(SGK発起人・代表) 
日米数学月間物語⇒ここkatase_mamsg.pdf

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