数学月間の会
SGK通信(2013-13)「数学月間」の栞
(数学月間の主旨・実績は日本数学協会のホ-ムペ-ジで「数学月間の会」をご覧下さい。日本の数学月間は7/22~8/22で22/7が円周率πに、22/8が自然対数のeに近いところで決まりました)
日本の数学月間は2014・H26で10回目を迎えます。更なる継続・蓄積・発展を願いたいものです。数学月間の基本的な筋道は「数学と社会の架け橋」で両者の交流を密にして相互の発展を期待したいところです。学習意欲減退が懸念された数学教育の現場で、挽回の出前授業のアンケートに興味・関心のキーワードが「日常生活に役立つ数学」であった点に嘱目したい。数学月間(7/22~8/22)のイヴェントをどしどし発案して参画頂きたい。そのTPOを数学月間の会/SGK:谷 克彦 sgktani@gmail.comにご連絡下さい。
個々の大学、研究所、グループ等で登場して来たイヴェントの品質機能を層別して見易くした。新しく発案する、或いは評価する目安としてご覧頂きたい。
Ⅰ 心意気 A 数学は万学に通じる
B 社会は数学を待っている
C 数学教育の再生強化
D 数学と社会の相互交流
Ⅱ 姿。形 α 数学手法を諸科学が活用する(横幹連合)
β 数学と企業の連携したい問題を提言する(九大/文科省)
γ 数学を社会各方面に教える(日本数学協会)
δ 数学者が社会の問題に立ち向かって見せる(米国MAM)
Ⅲ 対象者 1 小中学生・先生 - - - 鳥取大、リスーピア
2 高校生・先生 - - - - 阪大、数学学習の栞
3 大学生・先生 - - - - 上智大、米国MAM
4 社会人・企業人 - - - 東大駒場、お茶大、米国MAM
Ⅳ 着眼点
a 数学の学習意欲、基礎的数学力を向上させる数学教育方式を編み出して欲しい。
日常生活に役立つネット教材の普及が望まれる。
b 数学のエリ-トを育成する。地域永続型の数学サ-クルを支援して充実させる事
が数学の発展に繋がり易い。
c 数学の先端にあると同時に応用的にも広く関心を持たれそうなトッピクを選んで
啓蒙活動をする。数学志望者の増大が期待される。
d 数学の社会的需要を開発する。数学を活用するテ-マを発掘して研究者の注目を
集め、その所在を明示して社会の発展に結び付けて行く。
米国では社会の各階層にモニターが居て、毎年の行事を批評する意見が多く集まって次の改善に資する様になっている。日本でも評価やご意見をお寄せ頂きたい。
SGK通信(2013-12)10月23日は化学の日
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なぜ,10月23日か? これはアボガドロ数からですね.
「7月22日の数学月間」の普及も進めましょう(22/7はπです).
SGK通信(2013-11)年次大会より
■ニュートン(1642-1727)の定式化した世界観の基礎となった巨人の肩-アリストテレス,ユークリッドの世界観から講演が始まった.アリストテレス(Bc384-322)は変化する運動の概念,平均速度,平均加速度,...などの概念や,地・火・水・空気の4元素を考えた.月より遠くの宇宙はエーテルで満たされており,完全な物理法則に支配されるとした.アリストテレスはLife is motionであり,physicsとは生きている世界のすべてを意味した.アリストテレスの世界観がニュートンの世界観--運動によって絶えず変化している厳密な法則に従う世界で,その方程式は一意的に解くことができる--の基礎になった.ケプラー(1571-1630)--円錐曲線の研究.地球の形(長軸/短軸=1000/999),楕円軌道であることや面積速度一定などの法則--の業績や,バーローから学んだユークリッド幾何学を基礎に,質点系の重心の運動理論を完成した.
■ニュートンの後続は,オイラー,ヤコビ,ヘルムホルツ,ポアンカレ,アインシュタインに至る.ヘルムホルツは,因果律の自然哲学.彼のポスドクにマイケルソン,シュテファンがおり相対論へと続く.ポアンカレは運動の方程式の解はあるが,初等関数で解けないものがほとんどであることを示した.時空の幾何学変化とエネルギーの変化は同じであることが相対論になる.
■銀河系の中心は地球から25,000光年のいて座A*にあり,太陽の4.6×10^6倍の質量のあるブラックホールがある.近傍のガス雲が2年以内にブラックホールに引き込まれるのが観測できるらしい.
SGK通信(2013-10)小林昭七.com
SGK代表の片瀬豊氏の「小林昭七教授と数学月間」が掲載されています.
SGK通信(2013-09)数学月間懇話会の報告
1.「考える楽しみわかる喜び」水谷一
⇒ Mizutani_lecture.pdf Mizutani_ex1&2.pdf
2.「最小二乗問題の新解法と逆問題への応用」速水謙
⇒ Hayami-A.pdf Hayami-B.pdf
3.「数学祭り」谷克彦
⇒ festivalV4_tani.pdf