数学月間の会

SGK通信(2013-08)小林昭七教授追悼

小林昭七教授と数学月間    SGK 片瀬 豊

 

米国バ-クレイ校の小林昭七・数学名誉教授が昨20128月に昇天されました。心からのご冥福をお祈り致します。 

-「君は逝く世界に虹を渡しつつ」-SGK通信(2013-02)で既報

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小林教授の数学月間に関する随筆集が岩波書店730日予定で

発行されます。 「顔をなくした数学者;小林昭七」1680

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SGK通信(2013-07)数学月間懇話会写真

第9回数学月間懇話会は,米沢興譲館高校の1年生32人の団体参加を得て,70人教室(東大駒場,数理科学研究棟002号室)が一杯になる盛況でした.ご参加の皆様有難うございました.内容概要は,近々後続のSGK通信に掲載します.現在,駒場博物館で開催中の特別展”計算折り紙”も興味深いものです.数学月間懇話会の開始前の時間に,高校生の皆様も見学しました.
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SGK通信(2013-06)数学月間懇話会の内容予告

数学月間懇話会(第9回)が近づきました.
1)水谷一氏の講演で扱う内容を一部お知らせしましよう.




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以上の出題は水谷一氏です.
[問題1]初等幾何----座標,方程式
[問題2]算数,1次方程式----線型代数
[問題3]組合せ問題----有限体の理論
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SGK通信(2013-05)数学月間懇話会(第9回)

数学月間懇話会(第9回)
日時●7月22日,14:00-17:00
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1.考える楽しみわかる喜び,水谷一(日本数学協会)

幾つかの問題に挑戦し,問題の奥にある数学的構造を見つけ喜びを味わおう.
2.最小二乗問題の新解法と逆問題への応用, 速水謙(国立情報学研究所)
画像の再構成や薬物動態など様々な分野で使われている最小二乗法について知ろう.
3.数学月間について
日本および世界の”数学まつり”の話題など
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会場●東京大学(駒場)数理科学研究科棟
最寄り駅●京王井の頭線「駒場東大前」
参加費●無料
問合せ先●日本数学協会,数学月間の会(SGK)
sgktani@gmail.com,谷克彦(SGK世話人)
 ご参加お待ちしています.
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SGK通信(2013-04)数学果し合い

フランス「ル モンド(世界の意)」に「数学果し合い」と題した動画連載が始まったという情報を得ました.1週間以内に解答を plusproduit@lemonde.fr に送ると,正解者のうちから抽選で...をもらえます.
◆フランス語がわからなくても,映像だけで推測出来るのは,第二回の問題:
立方体を平面で切り取り,切り口が正五角形になるのは?
http://www.lemonde.fr/sciences/video/2013/04/05/les-defis-mathematiques-du-monde-episode-2-le-cube-tranche_3154892_1650684.html
◆今週の第三回は,Jean-Hervé Cohen(高等専門学校予備門の数学教授)の出題で,3行3列ラテン方陣の隣接和に関連する問題です.
(まだ解答が発表されていないのは,2,3回です)
◆第1回の問題は,右から読んでも左から読んでも同じ数(例えば、12321)になる並びに関する問題です.(第1,2回の出題者は、2010年 Fields Medal を受賞した Cedric Villani 氏です)
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SGK通信(2013-03)小林昭七先生記念シンポジウム

小林昭七先生記念シンポジウムと偲ぶ会のご案内

前略

早春の候、皆様におられては、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。

小林昭七先生は昨年829日にお亡くなりになりましたが、先生の数学界での多大なご貢献を記念して、小林昭七先生記念シンポジウムの開催を計画しております。ぜひ皆様にご参加いただければと思っております。 

 また、このシンポジウムの最終日に、小林昭七先生を偲ぶ会を開きたく、ご案内を差し上げました。ぜひ皆様のご参加をお待ち申し上げております。

 

小林昭七先生記念シンポジウム組織委員会

委員長 落合 卓四郎

 

早々

「小林昭七先生記念シンポジウム」

日時  2013年5月22日(水)‐5月25日(土)

場所  東京大学大学院数理科学研究科大会議室

詳しくは、URL: http://www.math.sci.osaka-u.ac.jp/~enoki/symp/Kobayashi2013/ をご覧ください。

参加料 500円 

 

「小林昭七先生を偲ぶ会」

日時   2013年5月25日(土) 18:00-20:00

場所   東京大学大学院数理科学研究科コモンルーム (井の頭線「駒場東大前」下車)

会費   10,000円

      (会費の一部をカリフォルニア大学バークレー校小林基金に寄付を予定しています)

なお、大変お手数ですが、ご参加いただける方には、以下のメールアドレス(東京理科大学 田中真紀子宛)

         tanaka_makiko@ma.noda.tus.ac.jp

宛に、5月15日(水)までにお申し込みください。

 

問い合わせ先

2788510 千葉県野田市山崎2641

東京理科大学理工学部数学科

田中 真紀子 

電話: 04-7122-9322 Email: tanaka_makiko@ma.noda.tus.ac.jp

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SGK通信(2013-02)小林昭七教授と数学月間

 米国バ-クレイ校の小林昭七・数学名誉教授が昨2012年8月に昇天されました。心からのご冥福をお祈り致します。 「君は逝く 世界に虹を 渡しつつ」
                   
 2003年、米国に数学月間(Mathematics Awareness Month /MAM)というのがあると小林教授から紹介されました。山崎圭次郎教授らとウェブサイトを調べたところ1986年に所謂レーガン宣言で始められ、社会の諸問題・各分野に対する数学の効用を強く意識して全国的に研究する様強力に進められて来ました。学生の数学力低下が強く意識されており、日本においても「ゆとり教育」が問題になっていました。そこで22/7がπ に近く22/8がeに近いところから  7月22日~8月22日を数学月間とする様日本数学協会に提言し2005年に採択されるところとなりました。

 小林教授は世界各地を廻って特別講義やシンポジュウムをされており年に1回日本にも見えられたので数学月間に関する情報交換を続けて来た次第です。 

米国MAMの目標は「数学の社会的理解と評価」を掲げており、日本では「数学と社会の懸け橋」を掲げて推進する事になって来ました。それぞれの大学が核になって数学月間行事を展開する様になっています。小林教授の遺志を継いで7/22~8/22数学月間行事を継続、拡大して日本の社会と数学界が益々発展する事を期待する次第です。
                                       SGK 片瀬 豊
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◆お知らせ
[小林昭七先生記念シンポジウム]が,5月22~25日,東大駒場で開催されます.最終日5月25日夕に偲ぶ会があります.
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SGK通信(2013-01)数学月間2012のまとめ

■今年の“数学月間懇話会(第9回)”は,例年通り“月間”初日7月22日に実施いたします.詳細はSGK通信に掲載いたしますので,ぜひご参加ください.
(ちなみに,今年の米国MAMの統一テーマは,“持続可能性の数学”です)
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■「2012年数学月間のまとめ」を,“数学月間だより”として「数学文化」の次号に掲載します.詳細はそちらをご覧ください: 以下はその概要
2011年の数学月間懇話会のテーマの一つは,”サイバー世界のモデリング”北川源四郎氏(統計数理研)であった.ちなみに,2012年(4月)の米国MAM(Math Awareness Month)でも,”数学,統計,そしてデータの洪水”がテーマであった.我々の周囲には,天文,生物,気象,環境放射線などを観測するセンサー・ネットワークがある.コンビニのPOSシステムや金融相場,Google検索,Facebook,Twitterなども,莫大な量のデータを時々刻々集積する.これらのデータから,必要な情報をきめ細かく解析することが望まれる時代である.
私たちの世界は不確で危うい.確実なものは何もない.今,正しいと信じられている科学法則でさえ,例外が観測されれば崩れてしまう.山のような観測データから引き出した法則も,真実かどうかは永遠にわからない.それは,観測データを説明できるモデリングでしかない[そこに道具として使われる数学は真実であるのだが].
我々はYES/NOのデジタル思考に毒されているので,そのような答えを要求する.しかし,YES/NOの答え(2値化)は非科学的な種々の思惑が働き胡散臭い.我々は確率に馴染む必要がある.このような時代に鑑み,SGKは2012年の数学月間懇話会のテーマの一つに”ジャンケン”を取り上げた.奇しくも,2012年の「上智大学数理科学講演会」(7/29)は,”数学と金融-統計的データ解析の視点から-”であり,「お茶の水女子大学・夏期数学講習会」(7/29-30)は,”20世紀に花開いた確率論”であった.
2012年の“数学月間懇話会”の講演は以下のものがあった:
(1)石黒真木夫氏(統計数理研・名誉教授),ジャンケン.
(2)細矢治夫氏(お茶の水女子大名誉教授),化学数学.
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SGK通信(2012-15)和算小説2つ

1.「算法少女」でおなじみの遠藤寛子氏の旧著「きりしたん算用記」が,PHP文芸文庫から再版されました.たいへんすがすがしく心打つ作品です.寛永時代に出版された和算所書「塵劫記」へ繋がる時代背景の小説です.

2.映画「天地明察」(冲方丁 作)を見ました. 暦の改定をした渋川春海(安井算哲)の話. 日食や月食の予想をはずす当時の暦「宣明暦」を廃し,元で作った「受持暦」(当時,最も正確な暦であると観測で確認した)を改良した「大和暦」を作った.貞亨元年(1685)のことです.各地の緯度測定,和算と算額,関孝和,本因坊など多彩な時代環境が楽しめます. 関孝和のセリフが,数学と物理(観測)の性格の違いを思わせ面白い.改暦を実現しようとする水戸光圀,権益を守ろうと抵抗する公家たち-いつの時代も同じだ.
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SGK通信(2012-14)じゃんけん道場

今年の「数学月間懇話会」で「じゃんけん」をお話しいただいた,石黒真木夫さんから,以下の情報を得ました:スマートフォンアプリ「じゃんけん道場 - 君は統計思考に勝てるか」.これを試してみると面白いです.
(私はまだスマートフォン持っていないので,残念.Web版が使えます)
 
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