2006年7月の記事一覧

SGK通信(13) 懇談会参会御礼

速報!!

本日、岡部副会はじめ15名の参加を得て、有意義に数学月間の開始日を祝うことが出来ました。

講演の部:
1.山崎圭次郎氏(東大名誉教授)
数学月間の期間にちなむ22/7と22/8が出現するπとeの連分数展開の説明、および公開鍵暗号について。(photo1)

2.真島秀行氏(お茶大教授)
数学と社会:ギリシャ時代から今日まで、数学は戦争にも平和にも使われた。幕末の和算家西田明則(明治になって東京湾海保の建設)の紹介。(photo2)

3.鈴木裕道氏(文科省、基盤政策課)より、数学月間の重要性とその振興への励ましのスピーチを戴いた。(photo3)

4.連携イベントの一部紹介: お茶大、上智大、安達太良高原セミナー、パナソニックセンターなど。
*このあと会場を移動し、種々分野の参加者を得て有意義な懇談を行った。
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! SGK通信(12)

SGK懇談会---開催案内(第4報)

!開始時間の変更あり!

日時:2006/7/22,11:00-11:45(講演)11:45-2:00(懇親会)
場所:4B会議室(講演),シーボニア(懇親会)(いずれも星陵会館4F,日比谷高校内)
会費:¥3000円

SGK顧問の山崎圭次郎先生,真島秀行先生(お茶大)から,興味あるレクチャーいただくため,開始時間を早めました.

ぜひ,ご参加ください.
参加申し込み:SGK世話人まで
 谷:tani@rdc.ricoh.co.jp
[7/11-17は,谷は不在のため,この間のご連絡は,片瀬氏(Fax:045-833-2411)まで]
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MAM2002

Mathematics Awareness Month ( MAM )――April, 2002

   「 Mathematics and the Genome/ 数学と遺伝子 」


数学連合政策会議 ( JOBM )は,今年のMAMは我々自身の遺伝子の理解への数学の貢献に焦点を当てると公表した.

人ゲノムの配列の解読がまじかに迫り,我々のすべての遺伝子,あるいは染色体中にあるもののカタログができると,科学者はもちろん我々すべてが,基本的な医学的,生物学的問題に対する非常に大きな洞察の鍵を手に入れたと感じるだろう.不幸にして,我々がこれらのプロジェクトからの新しいデ−タの洪水につぶされているとしても,新しいデ−タの蓄積を解釈したり使ったりする問題が起きて,将来実現するであろう生命科学の方法に挑戦することになろう.数学はこのデ−タを扱ったり理解したりするのに中心的な貢献をして,将来の解析に大変大きな役割を演ずるであろう.

ゲノム配列解析のデ−タ収集が自動化されて来たので,大きくて速い効率的なコンピュ−タ・アルゴリズムが,実験者が順序解読した断片から遺伝子を再構築したり,おびただしい順序データ中の遺伝子の位置づけを行うのに利用された.遺伝子の静的な図は殆ど手中にあり,蛋白質の動的システムや遺伝子が作るRNAの研究や,深遠で複雑なシステムが如何に制御されているかの研究に移行している.機械学習の動的システム手法と統計学の両方が,ゲノムの制御システムの巧みな処理を解明するのに使われている.統計学における挑戦的な課題が,実験から導かれるであろう情報を最適化するような実験を計画するために使われてきた.これらの技術は,腫瘍の型の分子的サインの識別や,診療所で癌治療の処方箋に使われている.マイクロアレイ技術は,何千という可能性のある遺伝子生成物を同時に測定し,ゲノムのダイナミックスのスナップショットをとることができる.大きな生命分子のコンピュ−タ・モデルは今や製薬工業における製薬発見の中心となっている.

MAMポスタ−は今日の遺伝子科学の数学的観点を強調している.今年のMAMプログラムは人ゲノムを理解し,数理科学の医学・生物学における役割を探究するために科学者,教育者や政策決定者に資源を用意するであろう.

数学は,人ゲノムプロジェクトの多量なデ−タベ−スの管理と解析を可能にする.数量的解析,統計学やモデル化が,我々各自の独自性を決定する遺伝子情報の青写真であるDNAの地図づくりと配列決定で重要な役割を演じている.研究者は,数学と生物学の融合が,病気の診断,処置や予防を,個別に特定して行い,非常に成功するようになる分子医学の新しい時代の到来を予言する.
「 遺伝子学の背景 」
我々の身体のあらゆる細胞の中に,23対の染色体として,遺伝的情報のセットが含まれる.DNAから最初に作られた長い鎖である染色体は,我々の細胞にあるコイル状の長い糸のような分子である.各染色体は次々に糸の上にあるビ−ズの様に見える遺伝子を持っている.- - - -
Tani/Katase
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MAM2003

Mathematics Awareness Month ( MAM )――April, 2003

   「 MATHEMATICS AND ART/ 数学と芸術 」


数学と芸術のかかわりは,何千年も前に遡る.古代ギリシャ人,ローマ人は,数学を彫刻や建物の審美的設計に利用した.15世紀に,レオナルドダビンチは,”私を数学者でないとは言わせない”と書いている.16世紀に,デューラーは描画に遠近法を導入し数学を用いた.18,19世紀には,ゴチック大聖堂,バラ窓,モザイク,タイル張りのデザインに,数学は積極的に取り入れられた.20世紀では,幾何学的形態は,キュービストや多くの抽象表現芸術家にとって基本であった.この十年では,作品の基礎にトポロジーを用いる彫刻家がいくつかの賞を得ている.数学と芸術の密接な連携は,オランダの芸術家M.C.エッシャーの作品中に見られる.数学概念のうちで,彼の作品に現われたものは;無限,メビウスの帯,モザイク細工(平面分割),変形,反射,プラトン立体,らせん,対称性,双曲平面などである.
MAM2003のポスターは,エッシャー流のコンピュータが描く,双曲平面のポアンカレ・モデル平面分割で,Douglas-Dunhamによる. Tani/Katase
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MAM2004

数学強調月間 ( MAM )―――2004年4月

「 The Mathematics of Networks/ ネットワ−クの数学 」

 人間の遺伝子連鎖の解明されるまでの研究成果の裏話を述べるにあたり,多くのジャ−ナリスト達は遺伝子の数を引用して,予想より非常に少なかった事を指摘した.
事実,人間の遺伝子の数は蠅の様に大体同時に連鎖された他の有機体の遺伝子の約3倍程度である事が判明した.これは,如何にしてできたのか?
その答えは有機体の遺伝子の数ではなく,むしろ遺伝子を連結する相互連絡の仕組みが
有機体の複雑さを決定するという事である.今日,多くの科学者たちは遺伝子の網状組織に焦点を当てて,その解明に日夜努力している.物理学,社会学,伝染病学,経済学 等 他の多くの分野で網状組織( ネットワ−ク )を研究している人がいて,遺伝子研究者は,その研究者と補完的な研究をおこなっている.幸いな事に これら多様な科学者たちの研究はどんどん発達して,且つ尚進化しつつある数学の領域 所謂「 グラフ理論 」( Graph Theory )を応用して それ等の網状組織( ネットワ−ク )に関する有用な知識を得て,科学者たちは仕事をしている.彼等は応用科学者や数学者も又チ−ムに組んで新しい方向を探りながら動いている.我々は,これらすべて研究分野を通して,2004年の数学強調月間において,「 ネットワ−クの数学 」をやり甲斐のあるテ−マとする.我々は更に刺激的な領域について学んでいく為に,同封するポスタ−,論説やWeb(それ自体が最も研究されているネットワ−クの一つ)の利用を通じ勇気づけていきたい.
Funada/Katase

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