2006年7月の記事一覧

MAM2005

数学強調月間 ( MAM )――4月, 2005

   「 Mathematics and the Cosmos/ 数学と宇宙 」

数学はあらゆるレベルで宇宙を理解しようとする我々の試みの中心にある.リ−マン幾何やトポロジ−は宇宙のモデルを提供する.数量的シミュレーションは大規模動力学を理解する助けとなる.天体力学は太陽系を包括する鍵を握っている.数学的ツ−ルの広い多様性は我々を取り囲む空間を実際に探査する為に必要になってくる.
米国の数学会,統計学協会,数学協会と工業応用数学協会は,2005 年MAMのテ−マを「数学と宇宙」にすると公表している.
数学は最も理論的なところから最も世俗的なところ迄あらゆるレベルで宇宙を理解する我々の試みの中心にある.現代の宇宙論は,3次元から多次元の湾曲した空間概念に沿って空間の性質を考えたリ−マンのアイデアに基づき,アインシュタインによって4次元時空間が採用された.重力は幾何であるというアインシュタインの基本的な洞察である.彼の有名な場の方程式から,アインシュタインは理論的な根拠に基づいて,重い対象物のそばを通過する時光線が曲がること,水星の近日点の歳差の正確な量,宇宙の膨張,ブラック・ホ−ルの存在,連星の挙動,重力波の存在を演繹し,それらの正当性を確証する実験を導いた.
直接実験の領域に関しない場合でも,他の数学的方法が銀河系と星団,銀河系とブラック・ホ−ルの衝突や他の大規模な重力の相互作用運動のシミュレーションを実行するのに重要である.太陽系のレベルではニュ−トンによって始められ,引き続く世紀を越えて生み出された数学的方法が,潮汐の動き,地球の赤道のふくらみ,以前には知られていなかった惑星の存在,彗星の軌道と戻り時間や丁度過去10年に彗星軌道を行く他の星の存在を説明し予測した.
実際に宇宙探査の領域では,数学的技術は月や火星や他の惑星に到達する有効な軌道を計画し誘導するためや,土星へのカッシニ・ミッションからの最近の壮大な写真を,数億マイルの宇宙を超えて送るための,符号化,圧縮,伝達に使われる.   Tani/Katase

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「テ−マ・エッセイ」
  ◇ 数学と宇宙  Robert Osserman
  ◇ 宇宙の形   Sarah J.Greenwald
    ◇ 天体力学   Richard Montgomery
    ◇ 宇宙探査   Robert Osserman
◇ ブラック・ホ−ルからダ−ク・エネルギ−へ:21世紀の宇宙論
         Robert Osserman
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SGK通信(11)

SGK懇談会---開催案内(第3報)

「数学月間について話し合いましょう」

日時:2006/7/22,11:30-2:00
場所:シーボニア(星陵会館4F,日比谷高校内)
会費:¥3000円

SGK顧問の山崎圭次郎先生もご参加予定です.
米国MAMの興味あるお話が伺えそうです.

数学文化の普及,教育,数学と諸科学・産業との連携分野,
種々分野の統計学,解析・シミュレーション,インターネット,暗号,.....幅広い分野の皆様のご参加をお待ちします.

参加申し込み:SGK世話人まで
 谷:tani@rdc.ricoh.co.jp
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