数学月間の会

SGK通信(2012-03)新しい統計学の課題

統計学は,品質管理,医療・創薬・臨床,経済金融,統計調査,データマイニングなどの分野に係わり,現在ますます必要性が増していいます.
 
大規模データ(データの洪水)といっても,
被験者1人から多数の特正データpが採集できるが,被験者の数nは少ない[n<<p]という状態で,推論を行わなければならない.「新NP 問題」
つまり,大規模データ解析において、データがむしろ不足している状況で,このような状況に対応できる統計的推論の新手法が必要である.
私達は,データからモデル(仕組み)を推定するわけだが,このサイバー世界のモデルは,データをよく説明したとしても,真実であるがどうか誰もわからない.
<昨年の「数学月間懇話会」の北川源四郎氏の講演資料を参照ください>
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?統計学(数学自体)の問題と
?確率統計(確率に支配される不確かな世界)になれていない(yes/noのデジタル思考に毒されている)ために,都合の良い解釈がなされているという問題
とがあると思います.
数学者は関心を持たな過ぎます.特に,数学月間では,後者に対する啓蒙が重要でしょう.
ご意見をお寄せください:連絡先(谷)sgktani@gmail.com
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