数学月間の会

SGK通信(2012-07)数学カフェ関連書籍紹介2件

(1)いまを生きるための教室,美への渇き,角川文庫,(5月25日刊)
 
国語,体育,理科,道徳,数学,英語,社会の章に別れ,エッセイで構成されています.数学は,小林昭七氏の担当です.
定理の本質を理解させるような美しい証明について語られます.新しい概念を持ち込み,本質が捉えられるようになった証明は美しい.
ある定理を証明するために導入した概念が,画期的な数学の発展を導きます.
今まで美しい絵だと思っていたフェルマーの最終定理は,谷山・志村予想というずっと大きい絵の一部に過ぎない・・・
この文庫本のシリーズは,第1巻「死を想え」がすでに刊行されており,数学は野崎昭弘氏が執筆しています.
 
(2)なぜ!こんなに数学は面白いのか.−数学カフェへようこそー
織田孝幸・編著.技術評論社,(7月6日刊)
 
カフェ・デ・サイエンス(武田計測先端知財団)は,もう40回も続いています.専門家と一般の人が普通の言葉(専門用語でなく)で話し合うのが特徴で,何回か参加しましたが,各回興味深いテーマで実施されます.
本になったのは,2006年の数学について行ったシリーズのものです.
 

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