数学月間の会

033_大阪大学公開講座

大阪大学理学部数学教室は,
現代数学の様相と数学研究の実際,自然科学や社会科学に及ぼす数学の影響,文化としての数学の在り方などについて,多角的な視点から易しく解説する公開講座を,高校生を対象に夏休みのこの時期に開催しています( オープンキャンパスも同日実施されます).
まさに数学月間の模範になるイベントで,毎年,杉田洋教授より情報を頂きSGKのwebに掲載しています.今年のテーマは,“多面体の不思議”でした.
2014年8月12日(火),10:00~12:00
会場:     大阪大学豊中キャンパス 理学研究科 D棟 D307教室
講師:     村井 聡(情報科学研究科情報基礎数学専攻 准教授)
毎年,興味深いテーマが選ばれ,私も参加したいと思いつつまだ参加できずにおります.今回のイベントでは受講生が殺到し,準備した教室に定員の2倍近い人(約100人)が集まり,来年は教室の選択を考える必要がありそうと伺っております.
(出席していないので以下は私の勝手な解説です)

多面体はとても古くから考えらてきた図形で、紀元前のギリシャ時代には既にその性質が調べられていました.
多面体で基本的な定理は,オイラーの定理V+F-E=2(3次元)が有名です.これを使うとプラトンの正多面体(凸多面体)が5つというのがすぐ証明できます.正多面体というのは,面が1種類の正多面体でできており,どの頂点のまわりの状態も同一なものです.正多面体の記述は,定義の本質を捉えているシュレーフリの記号を用います.正p角形が頂点にq個集まっている(同じことだが辺がq個集まっている)状態は,{p,q}と記述されます.3次元の多面体は,面が3個以上集まらないと作れませんし,面が正3角形の場合には,6個集まると平面になってしまいますので,正3角形の面をもつ凸多面体は,{3,q},q=3,4,5しかありません.q=3の場合は正4面体,q=4の場合は正8面体,q=5の場合は正20面体です.
全ての面が合同な正3角形であるが正多面体でないものまで数えると8種類になりこれらをまとめてデルタ多面体と呼びます.
1種類で空間を隙間なく充填できる正多面体は立方体だけですが,2種類の組み合わせで空間を充填できる正多面体は,正4面体と正8面体です.
結晶学では良く知られていることですが,面心格子と体心格子というのも立方体と同じ対称性を持ち,それぞれのウイグナー-ザイツ胞(デリクレ胞とも言う)は,それぞれ菱形12面体,切頂正8面体になります.数学と諸科学[科学や造形]の関わり合いで現れる多面体の性質は,非常に興味を惹く話題です.
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化学の日について

「化学の日」10月23日は,化学4団体が昨年制定しましたが,アボガドロ数6.02×10^23に因んでいます.これも米国が先でNational Mole Foundationが10月23日をMole Dayと定め盛んな活動が行われているそうです.

以下は,化学と工業,Vol67-9,2014,玉尾皓平氏(日本化学会前会長)の記事から抜粋--------

◆2年前の会長就任時に提案した2つの具体的提案を紹介します。
「全国一斉オープンキャンパス」:これが 「化学の日」と直結する提案です。各大学. 研究機関や化学企業で独自に行っているオープンキャンパスやオープンファクトリーを,「化学の日」「化学週間」にできるだけ 曰程を合わせて一斉に実施いただくことで,国民的イベントとして認知度を高めようとの取組みです。
「『夢・化学-21』の全国統一ブランド化」: 「夢・化学-21」キャンペーンの強化策として,そのロゴマークを意匠登録し,上で述ベたようなこれまでのすべての化学啓発活動にロゴマークを付してビジビリティの向上を目指すものです。

いずれもいわば全国区の活動ですが,期間限定型で集中的に盛り上げる企画と,通年活動型で全国津々浦々いつでも「夢・化学-21」ロゴマーク付きのイベントが行わ れている,という性格の異なる活動を2つ準備し,足並みをそろえて最大の効果を狙おうとする点が特徴です。提案4団体だけではなく,経済産業省や文部科学省,さらにはマスコミ関係者の賛同も得ており,産学官一体となった初めての本格的な取組みで,化学の啓発活動,市民権獲得にとっての決め手となるものと期待しています

◆「化学の日」「化学週間」のイベントは?
「化学の日」を長く定着させるためには. 活動現場に新たなロードを課さないことが 重要と考えます。新たに企画するのではな くて,現在行われているイベントの開催日 をできるだけ「化学の日」「化学週間」の 日程に合わせていただくことで.最大の効 果を上げようとの考えです。すでに,各支 部や産業界に対して,日程調整のご協力を お願いしています。
ただ,初年度の今年は,「化学の日@開成学園」「化学週間@東京大 学」「子ども実験ショー@近畿」などのキックオフイベントを企画中です。
また,各種一般紙や月刊誌「ニュートン」「化学」「現代化学」「子供の科学」などへのPR記事掲載の企画も進んでいます。
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化学の日・化学週間

「化学の日」に関する情報を数学月間応援者から頂きました:
日本化学会,化学工学会,日本化学工業協会,新化学技術推進協会の4団体が,
10月23日を「化学の日」,その日を含む月曜日から日曜日までの1週間を
「化学週間」と昨年制定しました.
早速今年は産官学一体となって,化学の普及活動が国民亭イベントとなるように
呼びかけています.数学月間でもこのような取り組みが必要です.

*今年の「化学の日」活動記事はCCI_67_787(1).pdf
イベント一例
*「化学週間」君たちの将来と化学の未来@東京大学
 http://www.s.u-tokyo.ac.jp/info.html?id=4165
の高校生向きの催しの情報もあります.
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とっとりサイエンスワールド2014

◆ とっとりサイエンスワールド2014in米子,8月2日
2014年度〔西部〕は,日本数学教育学会第96回全国算数・数学教育研究(鳥取)大会
とコラボで実施されるので,会場が例年の児童文化会館とは異なるようです.
米子コンベンションセンターにて(12:00~16:00)

◆ とっとりサイエンスワールド2014in鳥取,8月31日
とりぎん会館(10:00~16:00)


◆ とっとりサイエンスワールド2014in倉吉,9月21日
未来中心(10:00~16:00)

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イベント案内

以下の情報を得ました.
◆日本フィボナッチ協会,第 12 回研究集会
日時 8月24日(日) 13:00-17:30
場所 東京海洋大学越中島校舎
会費 1000円

◆サイエンスセミナー2014in江戸川大学
江戸川大学駒木学習センター
7月25日,13:00-17:00
http://www.edogawa-u.ac.jp/news/140625.html

◆数学月間懇話会(第10回)は,7月22日に開催されました.
暑い中,ご参加された皆様有難うございました.
概要はここで紹介します.ご意見ご希望もお寄せください.
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