2014年4月の記事一覧

遠近法の消失点とはどんな点か?

ディック?ターマスは、平坦なキャンバスではなく球面に描画する.回転球は左から右に回っている.約30秒後にカメラはズームインする.顔を近づけ,手で球以外のすべてを見えなくすると,あなたはこの空間に身を置くことになる.レストランの中にいるように感じるだろう.あなたの周りの背景が回転している.
http://www.mathaware.org/mam/2014/calendar/perspective.html
絵までの距離に依存するさらに基本的な錯覚が示される.遠くから見ると,歪んだ長方形の箱に見えるこの絵は,片方の目を閉じて開いている目が図中の目印の正面で指定された距離だけ離れて見ると,完全な立方体に見える.
消失点と視点の数学は芸術家がリアルな絵を描くのに役立つ.それは射影幾何の理論に密接な関係がある.2点透視図法の作図のデモも見られる.

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SGK通信(2014-21)数学月間懇話会のお知らせ

数学月間懇話会(第10回)
日時●7月22日,14:00-17:10
1.人口の集合関数としての「民力指数」

 松原望(東京大学名誉教授,聖学院大学)
 14:10-15:10
2.スパゲッテイを巡る旅,
 中西達夫(株・モーション)
 15:20-16:20
3.数学月間の狙と効用,今年の米国MAM
 片瀬豊,谷克彦(日本数学協会)
 16:30-17:10

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会場●東京大学(駒場)数理科学研究科棟,002号室
最寄り駅●京王井の頭線「駒場東大前」
参加費●無料
問合せ先●日本数学協会,数学月間の会(SGK)
sgktani@gmail.com,谷克彦(SGK世話人)
 直接会場においでください.ご参加お待ちしています.
17:30より構内で各自払いの懇親会も予定しています
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ミステリーサークルの美しい幾何学

ミステリーサークルは,地球外起源の神秘的な造形物であるという考えは,現代数学のカリキュラムに幾何学が不足していることの証拠かもしれない.直定規とコンパスを用い少し練習すれば,これらの造形を,人間の数学的芸術家が作れることは十分理解できる.数学者と同様,これらの芸術家は,彼らの理論をみんなで共有することを楽しんでいる.
http://www.mathaware.org/mam/2014/calendar/cropcircles.html
第1のビデオ: 豊かな幾何学的な作品のスライドショーが見られます.
第2のビデオ: コンパスと直線定規を用いた作図.7時間40分もかかりますが,うまく描くものですね.大変参考になりました.
第3のビデオ: なるほどこうやって野外で作業するのか.ご苦労なことです.8人ぐらいいますね楽しそうだ.
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完全なシャッフル

完全なシャッフルは難しい技だ.積み上げたカードを正確に半分でカットし,2つの半分が完全に織り込まれるようにする.積み上げたカードを再配列する方法として完全シャッフルは多くの興味深い数学的性質がある.しかし,魔法のトリックが使えるようになるのはとても難しい.
(感想)
積み上げたカードの鏡映対称の位置に目的のカードを置いているのがミソ.原理はそうだが,自然に正確に半分カットし交互に織り込むシャッフル演技ができれば,カードマジシャンになれる.
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=XnRObZJl8UQ#t=0
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Bob Hummerの10枚カードのトリック

Bob Hummerの10枚カードのトリック
http://www.mathaware.org/mam/2014/calendar/tencard.html
裏向きに束ねた10枚のカードを使う.トップ2枚を裏返しして,任意の位置でカットし挿入する.いくつかの規則に従い,この動作を何度か繰り返した後で,2束に配り分け,片一方の束を裏返しにして2束重ね合わせると,5枚のカードが表向き,5枚のカードが裏向きになっている.ランダム化がなされるように見えるがそうではなかった.
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ケンブリッジの卵

ケンブリッジの卵,下村裕,慶応義塾大学出版会,P.84 より抜粋:

英国では毎年三月に全国科学週間が設けられている.子供から大人まで皆が科学に親しむために,ケンブリッジでも様々な行事が行われる.子供の通う小学校からも科学実験の宿題が出たのだが,台所にある材料でできるとても面白い実験であったので紹介しよう.
料理で使うコーンスターチは英国ではコーンフローと呼ばれるが,まずこれを用意する.次にコーンスターチをボールに入れ,ひたひたになるくらいの水を加える.これだけで実験準備完了である.さて,水と混ざったコーンスターチの溶液に人差し指をゆっくり差し込んでいただきたい.この場合は,指は沈んで行き溶液は液体であるように感じる.これは予想通りである.
次に,人差し指を素早く突き刺してみよう.この場合,指はほとんど溶液の中に入らない.溶液が固体になったような触覚なのだ.つまり,同じものでも状態の変化のさせかたによって,液体のようになったり,固体のようになったりするのである.簡単にできる手品のようだ.......
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