SGK通信(4)

米、数学・科学教育をてこ入れ

 ブッシュ米大統領は19日の講演で理数教育のてこ入れに取り組む方針を明らかにした。「米国の生徒は高校入学時に他の先進国と比べて数学と科学で後れを取っている。これは警戒信号だ」と語り、教育水準を上げるため7万人の教師を訓練し、3万人の非常勤講師を全米の学校に派遣する計画を表明した。


 米国では高校で大学レベルの授業を受けられるアドバンスト・プレースメント(AP)と呼ばれる制度があり、試験で高得点をあげれば大学の単位として認められる。7万人の教師に5年がかりで研修を実施し、主に低所得者層を中心にAPを受ける機会を増やす。
非常勤講師には米航空宇宙局のエンジニアなども含め、「子供に科学を面白いと感じさせる」ことをねらう。[日経:5/20夕刊]