SGK通信(2012-11)数学月間の栞

「数学月間」の栞   片瀬 豊(H24.9.3)
日本の数学月間は来年(2013・H24)で8年目を迎えます。更なる継続・蓄積・発展を願いたいものです。数学月間の基本的な筋道は「数学と社会の架け橋」で両者の交流を密にして相互の発展を期待したいところです。学習意欲減退が懸念された数学教育の現場で、挽回の出前授業のアンケートに興味・関心のキーワードが「日常生活に役立つ数学」であった点に嘱目したい。
数学月間(7/22~8/22)のイヴェントをどしどし発案して参画頂きたい。  
そのTPOを数学月間の会/SGK:谷 克彦
sgktani@gmail.com にご連絡下さい。
今まで画一的な仕様があるわけではなく、それぞれ独自の発想で進められて来た。個々の大学、研究所、グループ等で登場して来たイヴェントの品質要素を層別して見易くした。新しく発案する、或いは評価する目安としてご覧頂きたい。 

  Ⅰ 心意気     A 数学は万学に通じる
             B 社会は数学を待っている
             C  数学教育の再生強化
             D 数学と社会の相互交流
  Ⅱ 姿。形   α 数学手法を諸科学が活用する(横幹連合)
          β 数学と企業の連携したい問題を提言する(九大/文科省)
          γ 数学を社会各方面に教える(日本数学協会)
          δ 数学者が社会の問題に立ち向かって見せる(米国MAM)
 
Ⅲ 対象者   1 小中学生・先生 - - - 鳥取大、リスーピア
           2 高校生・先生 - - - - 阪大、数学学習の栞
           3 大学生・先生 - - - - 上智大、米国MAM
                    4 社会人・企業人 - - - 東大駒場、お茶大、米国MAM
 
Ⅳ 着眼点   a (数学)×(社会)
           b {(数学)+(社会)}×(教育)
           c (数学)×(教育)
           d (社会)×(教育)+(数学)


 米国では社会の各階層にモニターが居て、毎年の行事を批評する意見が多く集まって次の改善に資する様になっている。この辺はデミング経営哲学(Quality Management)を垣間見る気がする。日本でも評価やご意見をお寄せ頂きたい。